とりあえず記事を好きに書いちゃおう。文章の組み立てや見直しはあとで!

ナマ叔父さん

その疑問、初心者に多い悩みなんだよ。

でもね、手早く・文字数も上手にまとめるのはプロでも難しいもんさ。まあ、新聞記者や報道ライターはスピード勝負みたいなところがあるから、ずいぶん慣れてるけどね。

じゃあ、おじさんの経験からいくつか解決のヒントを紹介しよう。

好きなところから書き始めよう

よく書き出しが難しいって言うけど、だったら書きやすいところから書けばいいさ。何だったら結論から書いたっていい。おじさんはよく、記事が一番盛り上がる山場から書いたりするよ。だって作曲だってサビから作るって言うじゃないか。それにね、一番盛り上がるところから書くほうがテンション上がって、言葉のイメージもできやすいじゃないか。

頭に浮かんだまま書いちゃえ!

細かい文章の「流れ」「表現の組み立て」に配慮しながら、最初から上手な記事を書いて行くのは難しいものだよ。この辺のスキルは経験を積んでいくと自然に上達するもんさ。
だから初心者のうちは文法や表現にあまり神経質にならず、頭に浮かんだ言葉や気に入った文章を思いつくまま書いちゃうんだ。論理的につながらなくても、自分らしい表現じゃなくても、同じ言葉が続いちゃってもね。ペンが進み始めたらペン任せ…、あっ、今じゃキーボードか。

草稿が書けたら、文章の組み立て

とにかく書きたいことを一気に書き終わったら…、そうそう、この文章のことをライターは「草稿(そうこう)」と呼んでるよ。まだ完成していない下書きのことだね。この草稿ができたらいよいよ最後の仕上げだ。

まず、文章の組み立てを行う。まあ、ここまで書きたいことを好きに書いちゃってるから、文章の精度を上げて、しかもちゃんと読み手に伝わるかも含めて仕上げることさ。場合によっては数十行の文章の移動なんかもするよ。

なぜってね、好きに記事を書いてると全体の大きな流れに目が届きにくいからね。もう一度見直すと「そうだ、今書いたこの文章、次のブロックの後半に持っていこう」なんてこと、君もよくあるだろう? そんな風にブロックごとにまとめ直したり、単語レベルで表現を変えたりしていくんだ。

文章を削るのもライタースキル

おじさんの見解だとね、多くのライターは文章量が長くなって悩むことが多いんだ。だから「どこをどう削ろうか」なんてしょっちゅう悩んでるよ。

これ、不思議なもんでね、最初は「何百文字で」とかリクエストされてさ、「このテーマこんなに書けるかな?」なんて思うけど、書き始めると文字量オーバーするんだ。だから短い単語に替えたり、言い回しを変えたり。場合によっては数十行バッサリ削ったりね。これが最後の悩みどころさ。

コピーは最後の一文字で完成!?

「文章の組み立て」と「文字数調整」。おじさんはね、この二つの仕上げが一番エネルギーを使うんだけど、とても楽しくってね。最後の仕上げこそライターの腕の見せ所だと思うんだ。記事としての個性や文章のクセなんかが良い意味で出やすい部分だしね。

逆に言うと書き始めからこの段階までは、おじさんの場合は「作業」みたいなものかな。最後の仕上げこそ記事のクリエイティブ作業になるわけだ。わはははっ、あまり良いヒントじゃないかもしれないね。

ある人がこんなこと言ってたよ、「デザインはアイデアを思いついたときに仕上がる。コピーは最後に一文字書いたときに仕上がる」ってね。つまり、「デザイナーは最初が悩みどころ。ライターは最後が悩みどころ」ってわけだ。うまいこと言ったもんだよ。

ナマ叔父さん