「フロンター」はこんな人たち
| 職 種 | ざっくり言うと |
|---|---|
プリントアドバイザー (印刷会社営業) | 印刷物づくりで もっとも頼れる相談相手 |
![]() 広告プランナー | 広告宣伝全般の 進め方や作戦を立案 |
アートディレクター | アート面の構成・制作を 一手に担う総指揮者 |
ナマぴ~
ここからはクリエイターの紹介なんだね。でも、おじさん。フロンターってなんだかサッカーの前衛でプレーするフォワードみたいだね?
ナマ叔父さん
そうかもしれないね。グラフィック業界じゃあ最前線で活躍することが多い職種だから、なかなか的を得てるよ。
彼らはどんな印刷物を作るかをクライアントと一緒に考えることが多いんだ。クライアントって言うのはね、宣伝のための印刷物を印刷会社や制作事務所に依頼する企業や団体のことだよ。
ここで紹介する職種は印刷物の最初の段階からいろんなことを決めていくから、どうしてもクライアントと打合せをする機会が多いんだ。
おじさんはね、このクリエイターたちを“業界の最前線に立つ”という意味で「フロンター」と名付けたよ。その代表的な職種を紹介しよう。
プリントアドバイザー
(印刷会社営業)
印刷物づくりでもっとも頼れる相談相手
印刷のこたぁ
俺に聞きな
印刷のハード面なら任しやがれ
おう、お初にお目にかかるぜ。俺たちゃぁ印刷会社の営業職なんだが、上のチャートで俺たちの“向き・不向き”を測ろうってなぁ~納得しねぇな。まあ、一般的な目安と思ってくんな。
まず、「計画的」で「まとめ上手」「外向的」がランク5って言うのは当たってるぜ。わかりやすく言うと、印刷物作る上でのスケジュールや予算、段取り。さらにはクライアントやデザイナー連中との付き合いも含めて“いかに上手にまとめられるか”ってのが腕の見せどころよ。
それにしちゃあ、チャートのその他がランク3以下たぁ~、どういう了見してやがる! まあ、この業界じゃ「文章力」や「デザイン感覚」「直観力」に長けた専門家たちゃあ~いっぱいいるからよ、これくれぇがいいあんばいかも知んねぇな。
俺たちゃよ、デザインや文章などのソフト部分は専門家に任しちゃいるが、印刷物の紙の質や種類、インクとの相性。印刷後のテカリ・ツヤを押さえる表面加工に、綴(と)じ方や折り方。さらには発送手配や印刷部数の管理を含め、印刷のハード面に関しちゃおおかた頭に入ってんだ。そこに予算てぇもんがあるから、それに見合う最高の印刷物作りを助言するのがこちとらの仕事よ。
細かい部分をクリエイターにもアドバイス
クライアントはもちろん、クリエイター連中もよ、どんな印刷物をどう作るか迷ってんならウチらを頼ってくんな。印刷ってなぁ~、インクの乗り具合が数パーセント違うだけで色がガラッと変わりやがる。紙質や表面加工のあり・なしでも色がくすんでくるんだぜ。
それによ、ページの多いモンだと綴じ方の違ぇで、内側・外側の余白具合が結構変わってくるし、右ページ・左ページを通してデザインする時にゃあ、真ん中で綴じてる部分のズレ具合も計算に入れなくちゃなんねぇ。
もっと言えば、ページ構成ってやつも、紙を「切った・折った」を計算して考えるもんよ。だから結構頭使わなくちゃなんねぇ、そのへんの細けぇ采配は、若ぇ広報担当者やデザイナーたちにゃあ~、ちょいと手に負えねぇかも知んねぇぜ。
ナマケモノのおやじにぁ「プリントアドバイザー」なんて、シャレた呼び方されるもんだから少しこそばいんだが、印刷物を作るときに、クライアントにもクリエイター衆にも“もっとも身近な、頼れるパートナー”ってのが信条よ。
★目指し方
●この職に就きてぇなら「印刷会社の営業部」へ就職しな。専門的な勉強は特に要らねぇ。ま、人づきあいがまともなら心配ねぇぜ。
●大手印刷会社にゃ専属のアートディレクターが居て、ビジュアルの面倒はまとめて考げえてくれるから、俺たちゃあ印刷のことを考えりゃいい。でもよ、そんなに大きくねぇ印刷会社だと、俺たちがデザインや原稿づくりの手配をしなくちゃなんねぇこともある。だからその辺の知識も少しゃあ~必要だぜ。
★付合いが多いのは
●まず、クライアントとなる企業のお偉方や、または広報担当者。それから、グラフィック制作会社のディレクターや、入稿データをまとめる若ぇデザイナー、オペレーター連中が多いぜ。
広告プランナー
広告宣伝全般の進め方や作戦を立案
広告全般を
設計しまっせ
おっ、自分、ええ顔しとるな! 初めまして、プランナーやってま。プランナーは直訳すると設計者って意味ですわ。よう聞くんは「建築プランナー」や「ゲームプランナー」でんな。ほんで広告全般の設計すんのが「広告プランナー」ですわ。
ウチらの仕事で大切なんは、チャートで言いますと「計画的」で「まとめ上手」でんな。特にクライアントの意向を上手にまとめんとあきまへんから、それも、
印刷物もプランニングしまっせ
“設計する”言うと大げさやけど、設計することを“プランニングする”言いましてな。イベントなんかもひっくるめて、広告全体を設計しますんや。せやからテレビCMやネット広告、もちろん印刷物制作も関係しますな。
似たような職種に「アートディレクター」ちゅう人がいてるんやけど、あの人らはどっちかっちゅうと、例えば印刷物をつくるクリエイターたちの「指揮」をとりはるんや。だから、わりと具体的な指示を出すことが多いでんな。せやけど「広告プランナー」っちゅうのんは、宣伝全般に関する大きなくくりで「戦略」を、まあ、「作戦」みたいなもんを考えますんや。
作戦っちゅーのは、何かを宣伝するときに、例えば「どのターゲット層に向けた宣伝にするか」とかですな。ターゲットっちゅうのは「子育て中のファミリー層」とか、「若い学生はんや単身者世代」とか、「シルバー世代とされる高齢者層」とかいろいろありまっしゃろ。
ほかにも、どういう切り口で訴えるか。例えば「安おまっせ」なのか、「豪華でっせ」なのか、それとも「便利でっしゃろ」みたいなことですな。さらには、その切り口をどんな表現や言葉で訴えると心にグッとささるか。そういうのを消費者目線や利用者の立場で考えますんや。
もっと言うと、クライアント目線に立った作戦も考えますな。どんな宣伝したら企業はんの売り上げアップやイメージアップにつながるかとかですわ。せやからプランナーには「大きな視点で物事を見る目」と、「流行を捉える嗅覚、論理的な思考」も要りまんな。結構、高尚な職業でっしゃろ。
★目指し方
●王道を行くなら大学の経営学部や商学部なんかで消費者心理や統計学、広告史などを学ぶとよろしいですな。ほかにも専門学校やセミナーで広告マーケティングの基礎を学ぶのも一般的ですわ。
●自分がグラフィックツールを作るのがどんだけ得意かというよりも、どっちかっちゅーと広告に関する理論や幅広い知識が必要なんですわ。ようするに広告評論家みたいなスタンスがよろしおますな。
●この職はライターやデザイナー、ディレクター経験者も多いですわ。まず経験を積んでから広告プランナーに転向したっちゅう話はよう聞きます。ウチも昔は出版社で取材ライターとして活躍してからプランナーになりましたさかい。
●もし広告代理店や制作会社からアシスタントなんかで募集があったら、そこから入るのも手ですな。先輩に付いて実践で学べるさかい結構近道かもしれまへん。
●細かいスキルで言うと、クライアントに説明する企画書とか提案書を作りますさかい、ある程度「文章力」「構成力」、それと「デザイン感覚」も必要ですな
★付合いが多いのは
●広告全般の企画と予算が絡みますさかい、まずは広告の発注元となる企業の方との付き合いが多いですな。あとは、アートディレクターや印刷会社の営業担当者ですか。
アートディレクター
アート全般の構成・制作をまとめる総指揮者
クリエイターの
まとめ役よ
はあい、こんにちは。私、アートディレクターやってるわ。
大手広告代理店の所属じゃないけど、某、大手印刷会社に勤めてるの。
アートやビジュアルの責任者
◆この仕事はね、デザインや文章の「良し悪しを見る目」と、それをクライアントに「説明できる理屈」が大事ってよく言われるわ。
◆具体的に何をするかって言うと、企画提案の意図、「なぜこのビジュアルになるのかの理由」などをクライアントに説明するの。
◆その後OKがでたら、アート制作やコピー、デザイン、仕上げまでを一手に指揮するわ。自分で直接何かを作るというよりも、クリエイターさんに指示を出す役まわりが多いかしら。
◆ちなみにアートディレクターを略してADって呼ぶけど、テレビ局のADはアシスタントディレクターの略だから違う意味なのよ。
クライアントとの橋渡し役も
◆制作スタッフの先頭に立って、クライアントの意向を聞いたり、まとめたりするのは基本的に私が窓口なの。でもね、私が一番大切にしてるのはクリエイターさんとの良好なお付き合いよ。なぜかってクリエイターに嫌われちゃったら多少の無理きいてもらえないじゃない。
◆最近はね、広告プランナーとアートディレクターの両方を一人でやっている人もよく見かけるわ。アートディレクターが広告全体の設計も請け負ったり、逆にプランナーがそのままディレクター職も兼任したりね。立ち位置や業務内容が似ているから、案外できちゃうのかも知れないわね。
★目指し方
●大手広告代理店なんかは美大や芸大で、アートやビジュアルの理論を学んだ人が多いかしら。実際に制作できるスキルを持ってる人も多いわ。
●一般的な広告制作会社や印刷会社などでは、デザイナーやライターなどを経験した後にADに転職した人も多いわよ。私も実は、出版社の編集部で業界の経験積んでから、印刷会社の「営業企画部」って部署へアートディレクターとして転職したの。
★付合いが多いのは
●そうねぇ、まず発注元の企業担当者さま。それからデザイナーやコピーライター、カメラマンなどいろんなクリエイターたちが多いわね。
