ナマぴ~
表現豊かな文章力って、どうしたら身に着くの?
ナマ叔父さん
逆のことを言って否定する「二重否定」
例えば何かの議題について、賛成がほとんどなんだけど、反対の人も何人かいるときは「反対の人は少なくありません」などと表現したりする。これはニュースなどでよく使われる“二重否定”と言って、「〜ないわけではない」などと書く手法だ。
この二重否定、実は普段の会話でも意図せず使っていることがあるんだよ。そうだね、例えば値段が少しだけ安いときは「少し安い」じゃなく「そんなに高くない」と言うことがあるよね。プロのライターはこの手法を上手に利用しているんだよ。

同じ言葉を避ける「言い替え」
こんな文章があったとしよう。
「この食堂の特長は量が多いこと。ライスの量も多ければ、丼の具やおかずの量も多いんです」。
ここで気になるのは、何度も繰り返される「量」や「多い」という言葉だね。そこで次のように書くとどうだろう。
「この食堂の特長は量が多いこと。ライスも大盛りなら、丼の具やおかずもたっぷりなんです」。どうだい、似た表現に替えただけで文章が豊かにるだろう。
語順を入れ替える「倒置法」
「ショートケーキを、美味しくいただいたよ」を倒置法で書くと「美味しくいただいたよ、ショートケーキ」となる。文節や語順を逆に書く手法さ。
国語の授業で習ったと思うけど、この言い方も実は会話の中では意図せずによく使うことがあるんだ。例えば「ねえ見た? 昨日の〇〇選手のホームラン」などとね。文章を書く際はつい文法通りに書いてしまうが、この倒置法なんかもうまく活用すれば表現の幅が広がるよね。
ナマ叔父さん
詳しくは「SKILL UP」でも解説する予定だ。準備中だからしばらく待ってくれないかい。