プロが使う行間の黄金比は「全角アキ」が基本。こまめに調整して読みやすく!

ナマ叔父さん

行の間隔に興味を持つとはなかなかシブいじゃないか。
ウェブデザインでは「高さ」って呼ぶけど、印刷業界は「行間(ぎょうかん)」または「行送り(ぎょうおくり)」って呼ぶんだ。どちらも行の間隔のことを言うよ。詳しくは専門用語を参考にしてくれるかい。

この行間にもセオリーがあってね、一般的な印刷物の場合は全角アキ(ぜんかくあき)を基本に考えることが多いんだ。詳しく説明しよう。

まず「全角」っていうのはね、「ちょうど一文字分」を指す業界用語なんだ。例えば「ちょうど一文字分の間隔」とか「ちょうど一文字分のスペース」みたいな言い方をするよ。

よく文章の書き出しの最初の一文字分は空けるよね。これを業界では「ぜんかくあき」って呼ぶんだ。文字で書くときは「全角アキ・全角あき・全角空き」などと書くことがあるね。

だから「行間が全角アキ」って言うと、行と行の間を1字分空けるってことで、一般的に行間はこの間隔を目安にするといいよ。

でもね、文字が大きい「見出し」とか、逆に小さな説明文「キャプション」なんかでは、全角アキだと見た目がスカスカに感じるんだ。これを業界用語で「間延びして見える」と言うんだけどね。

反対に、文章がとても多い紙面では全角アキだと窮屈に見えたりするんだ。こんな時は逆に行間を全角よりさらにアキを多く取ったりする。プロのデザイナーはこのあたりを上手に調整していくんだよ。

行間の見本例を見ると次のようになる。
一般的な行間は全角アキを目安にするけど、見出しやキャプションなどはより狭い「全角の半分~1/3程度」を目安に。また、文章量の多いブロックでは「全角の1.5倍程度」を目安をすると読みやすくキレイに見えるんだ。

実は行間は、印刷物を作る場合にはとても重要な要素だ。なぜなら紙には決められた大きさがあるからなんだ。もちろんWEBデザインにも行間があって、そのバランスは印刷のときと同じだけどね。

しかし決定的な違いは、WEBがスクロールするところさ。だからWEBデザインだと「最適な行間を保つデザイン」がしやすいんだ。

しかし印刷物では、常に決められたスペースに一定量のテキストを入れなきゃならない。だから多くの文字を入れるときは行間を狭く。逆に少ない文字の時は、スカスカに見えない程度に行間を調整してバランスを整えなきゃいけないんだよ。

ナマ叔父さん