


アイツしゃれた服買ったぞ。デザイン業界だな気取りやがってぇ~。でも発注する立場だと地味なクリエイターよりも気取ったほうに頼んじゃうんだよなぁ。オレも買っちゃおうかなぁ。


今どき学歴詐称はNGだから、正直で真面目なところは良しとしても、デザイナー志望で経験も学歴もないとなるとどうだろうか…えっ、採用? いやはや、ここで勉強してもらうか。


出版社は地方には少ないんだ。特に大手は大都会に本社を置くね。最大の理由は書籍の流通にある。発行日に全国の書店に一斉に書籍を並べるには、販売取次店との連携が必要だからね。


なんだなんだ! 本社研修は支社から一人だけだとぉ~。オ、オレも行きたいっ、ぜひ行きたい。なんで一人なんだ、みんなまとめてやりゃいいだろっ! 大都会っ、行きたいって。


田舎から大都会って結構時間がかるのよ。でもアタイの憧れなの。あのナマケモノのお兄さん、密林地区から本社研修って言ってたけど大変ねぇ。今度はアパートや寮から通勤時間が結構かかるわよぉ~。


最近の福利厚生はずいぶんとよくなりましたよ。個室でバス・トイレ完備なんでしょ? 羨ましい限りです。ウチら大部屋で労働時間も日の出から日没まで。女王さま、働き方改革してくれっ!


おいおい求人概要欄をよく読めよ。昔は業務内容を理解しないまま、友人が紹介する企業の面接を受ける人も多かったけどね。いまどきはよく理解してから面接受けるのマストだよ。


初めての就職先で出会う人は生涯の知り合いになりやすいです。特に年代の近い同士だとなおさら、ナマぴ~くんと先輩は果たしてどうなのでしょう? はい、私ティッシュですが何か。


朝の通勤時間帯の電車って、そりゃあひどいものよ。時差出勤やリモートワークが増えてマシになったけど、「ヌ~」の大移動のほうがずいぶん上品だわ(プンプン)。


新人は早く出社して、壁に向かって取材の朝練だなんて…、いつの時代の会社だっつうの。それにしてもお願いだからツバ飛ばさないで。あたしゃただの壁だから。


ライターは取材記事をこなせて一人前。まあそうなればどこ行っても通用しますよ。アポはウチのオペレーターが取るけどね、記者はメールで連携してほぼ時間差なく取材先へGO、ほほ飛び込み取材だよ。


長年、安いオフィスの椅子やってますけどね、第一印象がものすご~悪い方っていらっしゃるんです。そんな方ほど意外と相性が合うってこと、社会人になるとよくあるんです。そんな場面何度も見てきました。


いや確かに長年やってきたけどな、ほんま大したことないねん。人に教えるなんてたいそうな、まぁ~あれやね、「背中を見て学びなはれ」っちゅうのがええね。「あんたの背中ちぃそうてよう見えんわ」って、ほっといてんか。


会社に入ると目にするのが「証票」です。「しょうひょう」って言います。いくつか種類があります。「見積書」「納品書」「請求書」なんかがメジャーですね。私はこの出版社の情報誌に掲載するための、地味な「申込書」です。


取材スキルが活かせる出版社は減ってるから、わが営業・取材部は貴重な部署だね。体育会系的指導はどうかと思うけど、インテリジェンスとは別のスキル、対人慣れのスキルは思いっきり付くよ。


ガチ作業中の取材は困るんだよ。あんたらねぇ、日本経済を支えてんのはウチら零細企業なんだから。ヒマな時間を見て取材にきてよ! 話したいこたぁないこともないんだからっ。
つづく(予定です)
